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単身赴任で転出届の提出は必要?メリット・デメリットも知っておこう

更新日:

単身赴任で転出届の提出は必要?メリット・デメリットも知っておこう

単身赴任が決まると、さまざまな書類の提出が必要になります。転出届もそのひとつです。

とはいえ、場合によっては出さなくても良いこともあります。その場合、住民票の異動によって生じるメリット・デメリットを十分に検討したうえで、転出届を提出するかどうかを決めることが大切です。

ここでは、転出届とは何か、住民票の異動で生じるメリット・デメリットにはどのようなものがあるかについて解説します。

目次
  1. 転出届とは? 単身赴任で転出届を出す必要性
  2. 転出届を提出して住民票を移すメリットとデメリット
    1. 住民票を移すメリット
    2. 住民票を移すデメリット
  3. 単身赴任でも必要なら転出届を出そう

転出届とは? 単身赴任で転出届を出す必要性

転出届とは、住んでいる地域から別の市町村に引越す場合に提出する必要がある書類です。

引越先ではなく、今住んでいる地域の自治体に提出します。提出できる期間は引越日の前後2週間で、郵送でも可能です。忙しくて余裕がない場合、自治体によってはマイナンバーカードを使ってオンラインで手続きできるケースもあります。

転出届を提出し受理されると、「転出証明書」が発行されるので大切に保管しましょう。引越先の自治体には「転入届」を出す必要があり、その際に転出証明書の提出も求められます。転入届が受理されれば、住民票の異動も完了です。

また、世帯主が単身赴任する場合には、引越から14日以内に「世帯主変更届」も提出しなければなりません。

原則として、住所の変更があったときは14日以内に住民票の異動手続きが必要です。正当な理由もなく異動しない場合、5万円以下の過料を徴収される場合があるので注意しましょう。

ただし、単身赴任の期間が1年以内の場合や、週末ごとなど定期的に帰る予定があり生活拠点が変わらない場合など、住民票を異動しなくてもよいケースもあります。

転出届を提出して住民票を移すメリットとデメリット

単身赴任になっても、生活拠点が変わらなければ転出届の提出は不要です。

手続きが面倒であったり多忙で出しに行く時間がなかったりするなら、無理に出す必要はないでしょう。とはいえ、住民票を異動しておいたほうが便利なケースが多々あることも事実です。

ここでは、転出届を出して住民票を異動するメリット・デメリットについて解説します。

住民票を移すメリット

住民票を移すメリット

住民票を移すことで得られるメリットのひとつが、単身赴任先の行政サービスが受けられる点です。

たとえば、自治体独自に設定している補助金や手当がある場合、条件に該当していれば受給できます。

また、地域によっては、自治体が運営する美術館や動物園、博物館、スポーツジムなどの公共施設を安い料金で利用することもできるでしょう。

公営図書館で書籍を借りる手続きもしやすくなります。運転免許証の更新時期にあたっている場合、単身赴任先で手続きできるのもメリットのひとつです。

さらに、国や地方公共団体が発行する公的書類は、単身赴任先に送られてきます。自宅まで帰る必要がなく、スムーズに受け取りできるため便利です。住民票などの公的書類が必要になったときも、単身赴任先ですぐに取得できます。

住民票を移すデメリット

選挙権は、住民票のある自治体のみで行使できます。とはいえ、異動すればすぐに選挙に投票できるようになるわけではありません。異動先で選挙権を得るためには、3カ月の居住実績が必要です。住民票を異動してすぐに選挙が行われる場合、新住所のある地域では投票できません。

また、ひんぱんに自宅に戻る人は、自宅がある市町村の行政サービスを利用したいと思ってもできなかったり利用範囲が制限されたりするため、不便に感じることもあるでしょう。

また、住民票を異動すると、もとの自治体での印鑑登録が抹消されます。必要であれば、赴任先で登録し直さなければなりません。

さらに、単身赴任終了後に自宅に戻ってきた際に、再び住所変更の手続きをする必要があり、面倒に感じる人もいるでしょう。

税金面では、単身赴任先の住民税と赴任先の家屋敷課税とを二重に課される可能性が考えられます。

単身赴任でも必要なら転出届を出そう

単身赴任になっても、1年以内に終わる場合やひんぱんに自宅に帰省する場合など、転出届を出さなくても良いケースがあります。

住民票の異動にはメリットもデメリットもあるので、十分に考慮して転出届を出すかどうかを決めることが大切です。

ただし、単身赴任が長期にわたり生活拠点が変わってしまうなら、転出届は必ず出すようにしましょう。正当な理由なく放置すれば、過料が課される恐れがあります。

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