【高校生の一人暮らしは可能？注意点や必要なステップを紹介

更新日：2023/03/31

高校生の一人暮らしは可能？注意点や必要なステップを紹介

「遠方の高校に通いたい」「自立した生活を送りたい」などのさまざまな理由で、高校生が一人暮らしをすることは可能です。ただし、クリアすべきハードルは多く、簡単にできることではありません。

例えば、契約手続きやお金のやりくり、防犯面などにさまざまな注意が必要です。この記事では、高校生が一人暮らしをするときに気を付けるポイントや必要なステップを紹介します。

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目次

高校生は一人暮らしできる？
1. 親権者の同意があれば可能
2. 経済的に成り立つのかは要確認
高校生の一人暮らしで注意すべきこと
高校生が一人暮らしを始めるまでのステップ
高校生が一人暮らしをするなら入念に準備しよう

高校生は一人暮らしできる？

短期賃貸物件とは、入居前に期間を決めたうえで利用する賃貸物件のことです。短期賃貸物件またはウィークリーマンションやマンスリーマンションと呼ばれています。その名称からも理解できるように、一般的な賃貸物件とは基本的な契約期間に大きな違いがあります。

一般的な賃貸物件は長期契約が原則で、短くても2年間は契約するのが基本です。そのため、2年以内に解約する場合は1カ月前までの申し出が必要であったり、違約金が発生したりする可能性があります。

親権者の同意があれば可能

18歳未満の未成年が賃貸契約を結ぶ際には親権者の同意が必要です。同意が得られれば、高校生が一人暮らしをすることに対する法律的な問題はありません。「親と折り合いが悪く、同意は得られないけれど一人暮らしをする」という場合には賃貸契約はできませんし、「親が契約者で家賃の支払いも親がする」という場合も住む人が高校生1人であれば親権者の同意が必要です。

経済的に成り立つのかは要確認

家賃や生活費などの一人暮らしをするための資金は、誰がどれぐらい負担するのかを本人と保護者で話し合っておきましょう。実家暮らしと異なり、一人暮らしでは家事を頼れる人はいません。学校、勉強、アルバイト、家事を1人でこなせるのか、具体的に想定することが大切です。本人が働いて生活費を一部もしくはすべて負担する場合は、生活しながら無理なく働ける時間はどれぐらいなのかなどをシミュレーションしておきましょう。また、公立高校に通っている場合は、保護者と学生が同じ住所に居住していることが在学条件となっている場合が多いです。特別な事情があって認められることもありますが、その場合も書類提出などが必要なので事前に確認しておきましょう。

高校生の一人暮らしで注意すべきこと

高校生の一人暮らしは学業との両立が必須です。また、年齢的にも未熟で1人で対処できない場面も考えられます。高校生が一人暮らしをするときに注意すべきポイントを解説していきます。

アルバイト収入だけでは厳しい

総務省統計局の「家計調査（2021年）」によると、1カ月の家賃平均は民営借家で5万854円、公営借家で2万3006円です。家賃を含む1カ月の生活費の平均は、民営借家に暮らす人で15万5046円、公営借家に暮らす人で12万4352円となっています。高校に通いながらアルバイトで働ける時間には限度があり、家賃や生活費のすべてをアルバイト収入で賄うことは難しいでしょう。

学校生活とアルバイトの両立は難しい

地域によっても差がありますが、高校生は授業が始まる午前8時頃から授業が終わる午後5時頃まで働くことはできません。運動会や文化祭などの行事があるときは、授業以外の時間に準備をすることもありますし、定期テストの期間は試験勉強に時間を割く必要があります。学校生活だけでも忙しい中、アルバイトと両立するのはとても難しいことです。

部活や遊びの時間が少なくなる

高校にいる時間を午前8時から午後5時までと仮定して、放課後にアルバイトをすると考えると、平日に部活動や勉強をする時間を取ることはできないでしょう。働く時間を多く取るためには土日にアルバイトを入れる必要があり、友人と遊ぶ時間も削られてしまいます。

防災や防犯の面で不安がある

一人暮らしではトラブルが起きたときに頼れる人がそばにいません。家の近くで事件が起きたり、不審者が近隣をうろついていたりすると、不安が大きくなってしまうでしょう。また、地震や大雨、火災などの災害時の対応にも不安が残ります。

食生活が偏りがちになる

学校生活やアルバイトで忙しく日々を送りながら、栄養バランスを考えて自炊をするのは難しいことです。成長著しい高校生の時期に、食事に手をかけることができず、偏った食生活になってしまうのは気になるポイントだといえるでしょう。

高校生が一人暮らしを始めるまでのステップ

高校生が一人暮らしをすることは「早い時期に自立できる」「人生経験になる」といった長所もあります。ここでは、一人暮らしをする際の手続きの流れについて紹介していきます。

親権者の同意を得る

高校生の一人暮らしには親権者の同意が必要不可欠です。一人暮らしを希望する本人と親権者がよく話し合い、同意を得ることから始めましょう。

一人暮らし用の物件を探す

高校までの通学時間や近隣の治安などを考慮し、一人暮らし用の物件を探しましょう。内見をすることで一人暮らしの具体的なイメージをつかむことができます。

費用のシミュレーションをする

保護者からの仕送りや本人のアルバイト収入を踏まえ、どれぐらいの家賃なら出すことができるのかを検討しましょう。また、毎月の生活費も具体的にシミュレーションし、正確な金額を想定する必要があります。

管理会社に居住の可否を問い合わせる

親権者の同意があったとしても、高校生の一人暮らしに難色を示す管理会社もあります。希望した物件に入居できるとは限らないため、高校生活のスタートに十分間に合うように早めに物件探しを始めた方がよいでしょう。

高校生が一人暮らしをするなら入念に準備しよう

高校生の一人暮らしは、親権者の同意があれば可能です。法律上の問題もありません。ただし、学校生活とアルバイトの両立、食生活や経済的な問題、防犯面など想定しておかなければならない問題は数多くあります。一人暮らしを決めたら、懸念される問題についてシミュレーションを行い、具体的な生活をイメージしながら早めに物件探しをしましょう。